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Sprout Curationで開催中の、秋山珠里「宙に潜る| Diving into the Void」が加わりました

展覧会概要

スプラウト・キュレーションはこの度、秋山珠里の個展「宙に潜る」を開催いたします。秋山は 1992 年東京生まれ。 十代から二十代前半までを香港、イギリス、アメリカなど海外で過ごしました。2015 年ロードアイランドスクールオブデ ザインペインティング科卒業。帰国後 2018 年東京芸術大学大学院芸術科グローバルアートプラクティス専攻修了。本格的な個展としては初となる本展では、「勿体」というキーワードを読み解き、箱とラベル、そしてそれが表象する概念 をテーマとした、コンセプチュアルな絵画作品を発表します。

秋山珠里のメッセージ

宙とは単に3次元的な空間を表すのではなく、「not applicable= 該当しない」というニュ アンスを包含した「void(虚空)」という意味合いがあると思う。言い換えれば、いか なる同定もすり抜けるということだ。
同時に、わたしは絵画というものが「applied = ( 表面に ) 施された」ものであるとい う認識も持っている。絵画は固有の場所を持っているわけではなく、とある場所を借 り、それを包み隠すことで現れる。そのとある場所とは到達不可能性、つまり宙である。 絵画は長らく、言葉と一緒に発展してきた。然るべき言葉を伴わない絵画は近年まで 存在を許されてすらこなかった。今でもあらゆる記述を免れる絵画作品というのはな いのかもしれない。絵画のイリュージョン、あるいは絵画そのものというイリュージョンは、 言葉が事物に到達不可能であるということを覆い隠す、あるいはその橋渡しをする役 割を果たしてきたからである。隠されながらも示されてきた宙。これをわたしは「勿体」 という言葉にも重ねる。「勿体」は、それ自体が存在しないとき、あるいは相応しく扱 われていないときに知覚可能になる(例:勿体ない、勿体ぶる)―すなわち、ものご とに固有だが無限のネガティブスペース、あるいは凹として現れる。

わたしの作品は、この宙・勿体をめぐり作られてきたものである。

わたしたちは膨大な情報に毎日さらされるが、言い換えれば、常に膨大な量の自我や意図が渦巻いているのであって、これは芸術の分野とて例外ではない。 それらの自我の前に、否応なしに自分の自我も相対物としてさそい出される。 情報の選択をする際に、いかにその選択をした自分を信じられるかが問われるということだ。
しかし、自分というものは複合的である。意識的にも無意識的にも情報を選択し、 またさせられていることで成り立つ自分とはどのような「信」の対象なのか?
  論理やもっともな理由による取捨選択・最適解、情状酌量による信じるフリ、盲信あるいは気まぐれ、これらを超えた先の「信」はいかにして発生するのだろうか。
自我そのものは、過呼吸のようは空回りしていく。
わたしが行う制作は過呼吸の治療のように、束の間に息を止める(suspend する)こと に等しい。
息を止めては、潜る。
だからこそ、「絵画」という方法をもってそれに取り組むうえで、紙や布、テープなど 「何かの上にとりつくもの」を絵画と重ね、二重性をもつ作品はメタでパロな宙吊り空 間(suspended space)を作り出してきた。それは「絵画のような外観」のなにかを作ってい るともいえる。かぎりなくそこに「それ自体」としてあると同時に、触れさえできたと してもそこになく、見るという行為だけが対象を立ち上がらせる。宙とは、実体をもつフォ ルムというより浮き彫りにされるイメージ―シルエットである。

今展示にむけては、「勿体」をキーワードに、特にラベルと箱になぞらえて制作した。

アーティストについて

秋山珠里|Juri Akiyama
1992 年 東京出身
2006 ~ 2009 年 香港
2009 ~ 2011 年 英国
2011 ~ 2015 年 米国

学歴
website:
http://cargocollective.com/juriakiyama
2011-2015 BFA ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン ペインティング専攻
2016-2018 MFA 東京芸術大学大学院芸術科グローバルアートプラクティス専攻

個展
2014 Gravels in the Sea, Fish in Water, The Cultural Center at Eagle Hill, マサチューセッツ , USA

主なグループ展
2020 考える人 (Thinkers), 海老原商店 , 東京
2019 Gradation Daikanyama, Tenoha Daikanyama, 東京
2018 Collaboration with LOGS Inc., Lifestyle Expo Tokyo, トーキョービッグサイト, 東京 2018 第 66 回 東京藝術大学卒業・修了作品展 , 東京
2017 Enter, 大学会館ギャラリー , 東京藝術大学 , 東京(Curator: 内海潤也)
2016 Invisible, シャンボール城 , フランス
2016 見えぬ、錆びえぬ:(La) Mienne S’abîme:I(t) Can’t See(m), I(t) Would Not Rust, 東京芸術大学取手キャンパス , 茨城
2015 Senior Invitational '15, Woods-Gerry Gallery, プロヴィデンス , USA
2015 Dull Drawer, Memorial Hall Gallery, プロヴィデンス , USA
2015 Big Picture Exhibition, Drawing Space, プロヴィデンス , USA
2015 No Limits to Pleasure, RISD Exposé , プロヴィデンス , USA
2014 HER: Women from the Turn of the 21st Century Depicting People, List Art Center, プロヴィデンス , USA
2014 Memorial Hall, プロヴィデンス , USA
2013 Hands & Hands, ネブラスカ=リンカーン大学 , ネブラスカ , USA
2013 Craving for Arts, 東京大学 , 東京

受賞歴
2015 Florence Leif アワード , ロードアイランド・スクール・オブ・デザイン
2013 Juror’s Award for Compelling Storytelling, Hands&Hands 2013, Lincoln Print Group

その他
2015 Visiting Artist, 武蔵野美術大学 , 東京

基本情報

秋山朱里「宙に潜る| Diving into the Void」

会期

2020 年 11 月 27 日(金)—12 月 20 日(日)
2021 年 1 月 7 日(木)—10 日(日)

会場
Sprout Curation

住所
新宿区西五軒町 5-1 3階

電話
03-3268-8700

開館時間
13:00~19:00(木〜土)、13:00〜17:00(日)

定休
月ー水、祝祭日
冬期休業:2020年12 月21日(月)〜 2021年1 月 6日(水)

観覧料
無料

URL
https://www.sprout-curation.com

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